バイナリーオプションにおいて、ボリンジャーバンドの3σタッチでの逆張りを狙えば勝てると思っていると、非常に痛い目をみます。
確かに3σの反発率は99.7%とされていますが、そんなにシンプルに勝てるのでしょうか?
実際は「落とし穴」が存在しているのです…
とはいっても、
- どうして99.7%で反転する3σタッチの逆張りで負けるのか
- 正しく3σを読み解く方法とは何か
と思ってしまうのは避けられません。
そこでこの記事では、ボリンジャーバンドにまつわる正しい勝ち方について完全解説します。
具体的には、
- ボリンジャーバンドの3σ必勝法の嘘について
- ボリンジャーバンドの基本解説と正しい勝ち方
- ボリンジャーバンドのMT4設定
を分かりやすく解説します。
まだボリンジャーバンドを使ったことがないあなたでも、基礎的な設定方法から、正しく勝てる方法をまで学ぶことができますので、最後までご覧ください!
バイナリーオプションのボリンジャーバンド3σ必勝法の嘘について
ボリンジャーバンドの3σタッチでの逆張りエントリーによって勝つことはできません。
そもそも3σタッチでの逆張りとはどのようなものかを説明します。
上から赤い線が+3σ、青い線が+2σ、黄色い線が+1σです。
真ん中に中心線があり、その下から黄色い線が-1σ、青い線が-2σ、赤い線が-1σとなります。
上下線でチャートが収まる確率
- ±1σ=約68.3%
- ±2σ=約95.4%
- ±3σ=約99.7%
逆張りとは
- 相場の流れに反してエントリーをすること
- 上昇相場において売りとなり、下降相場において買いとなる
ここまで読まれて、±3σタッチで約99.7%の確率で反発するなら勝てそうと思われましたか?
なぜかというと、ボリンジャーバンド自体がローソク足が動く度に変化し続けているからです。
あくまで、現時点の価格においての確率となります。
値動きがあればボリンジャーバンドも広がり、常にその時点での確率が更新され続けます。
必ずしも反発して戻ってくるわけではないので、このままエントリーをしていたら負け続けてし
このように、ボリンジャーバンドの確率を使われることで、知識のない初心者は騙されやすくなります。
ボリンジャーバンドのみで勝つのは難しい理由
ボリンジャーバンドはリアルタイムの価格の動きによって大きく影響を受けやすいインジケーターになります。
ボリンジャーバンドのみでのエントリー後に、チャートの動きによってボリンジャーバンド自体が変化することは多々ありますので注意が必要です。
偏差での反発は他の状況も照らし合わせないと騙される
このようなタイミングで僅差のエントリーを狙ったとします。
確かにこのタイミングでは、しっかり反発しております。
ただ、この次のローソク足で99.7%とされる僅差を超えてしまっています。
最終的には僅差の内側に収まったものの、このように超えてしまった箇所がある時点で負けるリスクでしかありません。
そこで初めてエントリーを選択肢にしましょう。
トレンドをしっかり見極めないと騙される
ここも+2σの僅差で数回反発しているので、ボリンジャーバンドにおいてはエントリータイミングとしてなり得ます。
一度は反発したものの、結果的にはチャートは上昇をしてしまいました。
下降した理由としてはこの相場においては、上昇トレンドだったことが要因になります。
ボリンジャーバンドの基本解説と正しい勝ち方
全部で7本の線が表示され、真ん中の赤い線が中心線です。
統計学の正規分布と標準偏差を用いて変動幅を予想するものとなります。
中心線の外側にある黄色い線が偏差±1σになり、その外側の青い線が偏差±2σ、その外側の赤い線が偏差±3σになります。
それぞれの偏差におけるチャートが収まる確率は決まっており、
- ±1σ=約68.3%
- ±2σ=約95.4%
- ±3σ=約99.7%
となります。
初心者の方はこの確率をみて、この偏差での反発した時を狙えば確率的に勝てるのではないかと勘違いされます。
ボリンジャーバンドの見方
チャートの動きに伴って偏差も動き、チャートの値動きが激しいと偏差も幅も大きく広がります。
上記の赤枠のようなボリンジャーバンドの場合、現在のチャートは上昇が強いので、偏差の確率に基づいて今後は下降を狙う判断ができます。
逆に上記の青枠のようなボリンジャーバンドの場合は、現在のチャートは下降が強いので、偏差の確率に基づいて今後は上昇を狙う判断ができます。
また上記の赤枠のようなボリンジャーバンドの場合、現在のチャートは上昇が強いので、そのままチャートの勢いに乗る形でより上昇を狙う判断ができます。
逆に上記の青枠のようなボリンジャーバンドの場合は、現在のチャートは下降が強いので、そのままチャートの勢いに乗る形でより下降を狙う判断ができます。
特に重要なのが、「スクイーズ」・「エクスパンション」・「バンドウォーク」になりますので、それぞれ解説します。
スクイーズ
上記のように、もみ合い相場においてボリンジャーバンドの幅が縮小している状態のことを指します。
また、今後のトレンドへの準備段階になります。
スクイーズ時におけるエントリー法としては、上記のように±3σでの反発を狙った逆張りの手法となります。
注意点としては、ボリンジャーバンドがしっかり平行に推移しており、チャートももみ合い相場が確認されるときになります。
もう一つのエントリー法としては、ボリンジャーバンドが広がり始めた瞬間のエントリーになります。
ローソク足が動いた方向に順張りでエントリーしましょう。
エクスパンション
上記のように、トレンド相場においてボリンジャーバンドが大きく拡大している状態のことを指します。
エントリー法としては、トレンドの流れに乗った順張りの手法になります。
チャートはジグザグに上下しながら上昇もしくは下降をする性質があります。
その性質を利用し、上記のような一瞬の下降の反発(押し目)を狙って、上記の場合トレンドに乗ったハイエントリーをしましょう。
バンドウォーク
ボリンジャーバンドがエクスパンション中において、チャートが±1σと±2σの間を推移している状態のことを指します。
±2σと±3σ間でのチャートが推移している状態もバンドウォークと捉えられますが、勢いが強すぎる傾向があります。
そのためチャートが±1σと±2σの間を推移している方が、より安定性がある状態になります。
エントリー法としては、±1σにおいて反発した瞬間における、相場の流れに乗った順張りの手法になります。
他のインジケーターと併用して信憑性を高める
より勝率を高める為には、ボリンジャーバンドだけでなく、他のインジケーターと併用することが重要になります。
複数のインジケーターにて確認することで根拠が強くなりますので、確実に勝ちたい方は意識しましょう。
RSI
上記がRSIで、0〜100の数値にて現状の売買の割合を示したものになります。
一般的にいわれていることとして、
- RSIが70以上の際は買われすぎのため、今後は下降を狙える
- RSIが30以下の際が売られすぎのため、今後は上昇が狙える
になります。
設定値
- RSI 期間14日
- ボリンジャーバンド 期間24日 偏差3
◎HIGHエントリータイミング
- RSIが30以下を推移
- ボリンジャーバンドが-3σをタッチ
RSIが30以下を推移したときが、上記のタイミングになります。
そのタイミングでボリンジャーバンドを確認すると、-3σにタッチしています。
この足がスタートしたタイミングでエントリーになります。
◎LOWエントリータイミング
- RSIが70以上を推移
- ボリンジャーバンドが+3σをタッチ
RSIが70以上を推移したときが、上記のタイミングになります。
そのタイミングでボリンジャーバンドを確認すると、+3σにタッチしています。
この足がスタートしたタイミングでエントリーになります。
ボリンジャーバンドの±3σ反発、RSIの70以上or30以下推移の両方が逆張りを狙う指標になります。
ストキャスティクス
上記がストキャスティクスで、青い線が%Kと呼び、赤い線が%Dと呼びます。
一般的にいわれていることとして、
- ストキャスティクスが80以上の推移のデッドクロスで今後は下降を狙える
- ストキャスティクスが20以下の推移のゴールデンクロスで今後は上昇が狙える
となります。
ゴールデンクロスとは
- %Kが%Dを上から下に抜けたタイミング
です。
デッドクロスとは
- %Kが%Dを下から上に抜けたタイミング
ですよ。
設定値
- ストキャスティクス 期間14日
- ボリンジャーバンド 期間24日 偏差1,2,3
HIGHエントリータイミング
- ボリンジャーバンドがスクイーズ時において、チャートが平行に推移
- ストキャスティクスが20以下の推移のゴールデンクロス
ボリンジャーバンドがスクイーズ時になり、チャートが平行に推移しています。
ストキャスティクスが20以下を推移し、ゴールデンクロスしたタイミングが上記になります。
この足がスタートしたタイミングでエントリーになります。
LOWエントリータイミング
- ボリンジャーバンドがスクイーズ時において、チャートが平行に推移
- ストキャスティクスが80以上の推移のデッドクロス
ボリンジャーバンドがスクイーズ時になり、チャートが平行に推移しています。
ストキャスティクスが80以上を推移し、デッドクロスしたタイミングが上記になります。
この足がスタートしたタイミングでエントリーになります。
チャートがもみ合い相場において、逆張りを狙った手法になります。
ボリンジャーバンドのMT4設定
ボリンジャーバンドは初期からMT4に入っているインジケーターになるため、設定方法は簡単です。
手順を追って説明致します。
MT4を開いたら、左上の「挿入」をクリックします。
その後「インディケータ」をクリックします。
その後「トレンド」をクリックします。
その後上から3番目の「Bollinger Bands」をクリックします。
「僅差」は、±1σを設定する時は1、±2σを設定する時は2、±3σを設定する時は3を入力します。
期間は入力した数値分のローソク足の平均数値が反映されます。
24時間といいう意味から「24」の期間が一般的です。
ここまで設定が完了すると、表示されます。
以上で設定は完了です。
まとめ
ボリンジャーバンドは認知度が高く、人気のあるインジケーターですが、使い方を間違えやすいインジケーターでもあります。
特に初心者が勘違いしやすい手法が広く知れ渡ってしまっています。
このサイトでは実際の利益に直結する正しい知識や手法を解説していますので、是非他の記事も読んで参考にしてください。
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