バイナリーオプションのストキャスティクスを使いこなすコツは「ダイバージェンス」にあります。
バイナリーオプション取引を行っている方の中には「ストキャスティクス」を使っている方も多くいらっしゃいます。
とはいえ、
- ストキャスティクス自体よく理解していない
- ストキャスティクスの使用方法がよくわからない
という方も多くいらっしゃるはずです。
バイナリーオプションではストキャスティクスの使いどころを誤れば連敗する可能性が高いです。
そこでこの記事では、ストキャスティクスの基本から使い方までご紹介していきます。
それに加えて、現役トレーダーがストキャスティクスの使い方をわかりやすく解説しています。
具体的には
といった内容をご紹介します。
ストキャスティクスの使い方を知っているのと、知らないのとでは結果が大きく変わります。
バイナリーオプションでのストキャスティクス使用方法
まずはバイナリーオプションにおけるストキャスティクスの基本的な使用方法について解説します。
バイナリーオプションは感覚だけで取引していても、トータルで勝つことはできません。
なぜなら、感覚だけで取引していては、勝つために何が効果的なのかがわからないからです。
しかし、一定の基準にしたがって取引を行えば
- 効果のある基準
- 効果のない基準
のふるい分けが可能になります。
ですので、一定の基準を設定し取引する必要があるのです。
そして、一定の基準として使われるのがインジケーターです。
今回はインジケーターの中でもストキャスティクスをピックアップして解説していきます。
ストキャスティクスの特徴
ストキャスティクスの特徴は
- オシレーター系インジケーター
- レンジで機能しやすい
などがあげられます。
しかし、これだけではイメージがつかみにくいので、もう少し詳しく解説していきます。
まず、インジケーターを大きく分けると
- トレンド系インジケーター
- オシレーター系インジケーター
の2種類に分類可能です。
また、それぞれのインジケーターの特徴は
- トレンド系インジケーターは、価格が一方向に推移しているトレンド相場で機能しやすい傾向がある
- オシレーター系インジケーターは、価格が一方向に推移していないレンジ相場で機能しやすい傾向がある
そして、それぞれの使い方は
- トレンド系インジケーターはトレンド相場で押し戻りを判断して、順張りするときに使用する
- オシレーター系インジケーターはレンジ相場でレンジの上下限からの反転を判断して、逆張りするときに使用する
以上から、ストキャスティクスは
- オシレーター系インジケーターであること
- トレンドが発生していないレンジ相場で使うこと
- レンジの上下限からの反転を狙うときに使用すること
- 逆張りのときに使用すること
などの特徴があるとわかります。
順張りでは使用できない?
ストキャスティクスはオシレーター系インジケーターであり、レンジ相場の上下限からの反転を狙うときの逆張り手法として使うことを解説してきました。
では、順張りでは使えないのでしょうか?
結論からいうと、ストキャスティクスは順張りでは使えません。
順張りの定義は
- トレンド相場で価格が一方向に推移しているとき
- その方向と同じ方向を狙って押しや戻りからエントリーする
ということができます。
以上の条件を実際のチャートで見てみましょう。
上のチャート上に引いているオレンジ色の斜めラインが上昇トレンドラインです。
また、見てわかるとおり上昇トレンド中は、ストキャスティクスの値が常に買われ過ぎのゾーン付近で推移しています。
したがって、順張りできるポイントはありません。
正確にはいったん上昇が一服するようなポイント(白四角で囲ったポイント)では、深く押し目を入れてくこともあるのでストキャスティクスを順張りとして使うことも可能です。
しかし、トレンド中にわざわざオシレーター系インジケーターであるストキャスティクスを使わずとも、トレンド系インジケーターを使う方が効果的といえるでしょう。
ですので、ストキャスティクスは順張りでは使えないということができます。
ストキャスティクスの設定と種類のおすすめ
MT4でストキャスティクスの設定方法をご紹介していきます。
MT4での設定方法
ストキャスティクスを表示するには、 MT4画面上部の「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「Stochastic Oscillator」をクリックします。
設定値はデフォルトでも使える
【ストキャスティクスの設定値】
- %K期間:9%
- %D期間:3
- スローイング:3
- 移動平均線の種別:Simple
- 色の設定メイン線:適当な色でOK
- 色の設定シグナル線:「None」になっていたら適当な色を設定
ストキャスティクスの設定値は、以上のような初期設定値を使っても問題ありません。
ストキャスティクスでの基本的なエントリー方法
ストキャスティクスの基本的なエントリー方法は逆張りです。
逆張り手法を使うためにも
- 買われすぎと売られすぎ
- ダイバージェンス
以上の2つについて把握しておきましょう。
買われすぎと売られ過ぎ
ストキャスティクスの基本的なエントリー方法として逆張り手法を使います。
その際に押さえておくポイントは買われすぎ売られすぎの判断基準です。
買われすぎ売られすぎはストキャスティクスの値から判断します。
ストキャスティクスの値が
- 20以下では売られすぎ
- 80以上では買われすぎ
と判断します。
そして、基本的なエントリータイミングとして
- ストキャスティクスが20以下からの買いの場合
エントリータイミングは、シグナル線とメイン線がゴールデンクロスすること
※ゴールデンクロスとは、メイン線がシグナル線を下から上抜けること - ストキャスティクスが80以上からの売りの場合
エントリータイミングは、シグナル線がメイン線とデッドクロスすること
※デッドクロスとは、メイン線がシグナル線を上から下抜けること
以上の条件でエントリーをした場合にどうなるのかを、実際のチャートで確認していきましょう。
- 青の垂直線がLowエントリー
- 赤の垂直線がHightエントリー
- チェックマークが利益
- バツマークが損失
- 結果は8戦4勝4敗で勝率は50%
以上のように、ただ単にストキャスティクスを使って取引をしてもトータルでは勝てません。
ですから、何らかの対策を講じる必要があります。
しかし、対策を講じるときにインジケーターの設定値を相場状況に合わせて変更することはおすすめできません。
なぜなら、ある一定期間の相場状況に合わせすぎてしまうことで、相場状況が変わった場合に通用しなくなる可能性が高いからです。
実際の相場では同じ動きをしてくれることは2度とありません。
どのような相場状況に合わせたとしても、必ず違う相場状況がやってきます。
したがって、特定の相場状況に合わせることは意味がないのです。
以上のことを念頭におきつつ、次の逆張り手法を使うときの判断基準を見ていきましょう。
ダイバージェンス
次にご紹介する逆張り手法を使うときの判断基準がダイバージェンスです。
あまり聞きなれない言葉ではないでしょうか。
ダイバージェンスとは、価格とインジケーターの値が逆行する現象のことです。
ダイバージェンスが発生すると、トレンドの反転が予測されます。
通常なら価格の上昇にともないストキャスティクスの値も上昇します。
しかし、価格が高値を更新しているのにストキャスティクスの値が前回の値を上抜けていないような場合をダイバージェンスといい、価格の反転下落が予想されます。
実際のチャートで確認していきましょう。
ダイバージェンスが発生しているポイントは、ストキャスティクスにオレンジの斜めラインが引かれている左端と右端です。
左端のポイントでは、
- 価格が上昇しているが、
- ストキャスティクスは高値を切り下げている
右端のポイントでは
- 価格が下降しているが、
- ストキャスティクスは安値を切り上げている
以上の2つのポイントでストキャスティクスのダイバージェンスが発生していると判断できます。
上のチャート画像からわかるとおり、判断基準を
- ダイバージェンス
- ストキャスティクスの売られすぎ買われすぎ
の2つにすると、エントリーできるポイントは2か所になります。
判断基準がストキャスティクスの買われすぎ売られすぎだけのときは
- エントリー回数8回
- 8戦4勝4敗、勝率50%
- ペイアウト率1.85倍とした場合
- 取引額1,000円のとき-600円の損失
しかし、ストキャスティクスの判断基準にダイバージェンスを加えると
- エントリー回数は2回
- 2戦2勝で勝率100%
- 取引額1,000円の場合なら1,700円の利益
上記2つの取引における損益の差額は2,300円になります。
このように根拠のある条件を加えて意味のある絞り込みを行えば、利益は思っているよりも大きなものになります。
ですから、インジケーターひとつひとつの設定値をいじくりまわすより、適切なインジケーターを組み合わせたほうが効果を発揮しやすいといえるでしょう。
ストキャスティクスを用いたバイナリーオプション攻略!
この章ではストキャスティクスを使った手法をご紹介していきます。
ストキャスティクスの設定値から詳細な使い方まで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
超綺麗に勝てる逆張り手法公開!ストキャスティクスの正しい使い方【前編】
これまでは画像でエントリーポイントをご紹介してきました。
しかし、実際の取引はリアルタイムで行われます。
リアルタイムでは価格が常に変動しているため、ローソク足やストキャスティクスも常に変動しています。
画像では止まったチャートなので、実際の動きの推移を見ることができません。
しかし、動画では画像で伝わらない細かいタイミングがご紹介できます。
後編ではインジケーターの設定値や使い方を解説しているので、後編を見てから再度この動画をみることで理解が深まります。
【バイナリーオプション】逆張り最強手法公開【後編】
※動画準備中
動画内で使っているインジケーターは
- ストキャスティクス
- ボリンジャーバンド
以上の2種類のインジケーターです。
ボリンジャーバンドの表示方法
MT4の上部にあるメニューから、挿入>インジケーター>トレンド>Bollinger bandsをクリックします。
ボリンジャーバンドの設定値
- 期間:20
- 偏差:2
以上の値を使ってボリンジャーバンドを設定します。
ストキャスティクスの表示方法
MT4の上部にあるメニューから、挿入>インジケーター>オシレーター>Stochastic Oscillatorをクリックします。
ストキャスティクスの設定値
- %K期間:5
- %D期間:3
- スローイング:3
- 移動平均線の種別:Simple
- 色の設定:メイン線は適当な色
- 色の設定:シグナル線は「None」になっていたら適当な色を設定
- レベル表示:20、80
バンドウォークの対処法
ボリンジャーバンドを使った逆張り手法で負けるケースとして多いものに、バンドウォークがあげられます。
バンドウォークとは上の画像のように、±2σや±3σに沿って価格が推移している状態のことです。
通常ボリンジャーバンドの±2σの範囲内で価格が推移する確率は95.4%といわれています。
このような確率を根拠にして±2σを使った逆張りエントリーが行われます。
しかし、価格がバンドウォークしていると、価格が反転しないため勝てません。
バンドウォークでの負けを回避するための対処法として、価格が±2σの内側で推移するまで待つという方法があります。
どこまで待つかの基準として上の画像のように
- ローソク足が2本以上バンドの内側に入っていること
- ストキャスティクスのメイン線が反転していること
などの確認をしてからエントリーをしていきます。
【※永久保存版※】単発勝率90%以上!初心者が稼ぐならこの手法
この手法では1分足を使って15分エントリーを行います。
使用しているインジケーターは
- ボリンジャーバンド
- RSI
- ストキャスティクス
以上の3種類です。
ボリンジャーバンドの表示方法
MT4の上部にあるメニューから、挿入>インジケーター>トレンド>Bollinger bandsをクリックします。
ボリンジャーバンドの設定値
- 期間:20
- 偏差:2
以上の値を使ってボリンジャーバンドを設定します。
RSIの表示方法
MT4の上部にあるメニューから、挿入>インジケーター>オシレーター>RSIをクリックします。
RSIの設定値
- 期間:14
- レベル表示:70、30
以上の値を使ってRSIを設定します。
ストキャスティクスの表示方法
MT4の上部にあるメニューから、挿入>インジケーター>オシレーター>Stochastic Oscillatorをクリックします。
ストキャスティクスの設定値
- 設定方法の詳細はLINEにて配信
- レベル表示:15、85
サブウインドウにボリンジャーバンドを表示させる方法
MT4の上部にあるメニューから、表示>ナビゲーターをクリックします。
上の画像のように左側にナビゲーターが表示されるので、トレンド>Bollinger bandsをサブウインドウにドラッグアンドドロップします。
ボリンジャーバンドの設定値
- 期間:20
- 適用価格:previous Indicator’s data
適用価格をcloseのままにしておくと表示されないので注意してください。
エントリータイミング
【Hightエントリー】
- RSIが30以下でボリンジャーバンドにタッチしている
- ストキャスティクスが15以下で短期、中期、長期の順でゴールデンクロスしている
- Lowエントリーは逆
なお、注意事項として
- 経済指標
- 要人発言
などの急激な値動きが想定されるタイミングでは、テクニカルが効かなくなので避けるようにしてください。
まとめ
ストキャスティクスの基本からエントリータイミングまでを解説してきました。
ストキャスティクスはオシレーター系インジケーターであり、使いどころを誤ると連敗の可能性が高くなります。
バイナリーオプション取引やFX取引をして負ける方の多くは、短期的に稼ぐためにはたくさんエントリーが必要だと考えます。
しかし、本来はエントリーを絞りこみ、エントリー回数を減らしていくことでより稼げるようになります。
なぜなら、どんな手法でも勝てない相場状況があるからです。
勝てない相場状況が訪れたら静観してエントリーをしないことで、負けを減らすことができるようになります。
ですので、ストキャスティクスをはじめとするインジケーターを使う場合はエントリー回数を増やすことを考えず、むしろ減らす方向で考えたほうがトータルでは良い数字が得られます。
そのための適切なインジケーターの組み合わせを動画ではご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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