最初にハッキリとお伝えします。
バイナリーオプションにおいて「マーチンゲール手法(以下マーチン)」は非常に有効な手法といえます。
では、何故この記事ではマーチンを肯定しているのか?
その理由について詳しく解説していきます。
「え?マーチンってダメじゃなかったの?」と思い込まされてる人は絶対に最後まで読んでください。
マーチンは確かにリスクのある手法です。
ここから正しいマーチンの使い方や仕組みを学び、ご自身のトレードに取り入れてください。
マーチンゲール法の意味とは?
マーチンゲール法とは、18世紀のフランスで考案された手法です。
例えば
ルーレットの「赤か黒」や「奇数か偶数」で完全に2択のもので表した場合
1回目で100円掛け負けた場合、2回目は100円の2倍の200円を掛けます。
2回目で勝てたら合計300円の掛け金で払戻が600円となり、±0円ということになります。
勝った時点で掛金はまた100円に戻してスタートです。
バイナリーオプションでマーチンゲール(倍々法)を実際にやってみた!
ハイローオーストラリアで実際にマーチン法で試してみます。
今回は1セット5回4マーチンで行います。
通常のマーチンではペイアウト率が2倍、掛金を2倍で初めてマーチンがなりたちます。
しかし、今回はハイローオーストラリアのペイアウト1.9倍のターボ1分で試します。
ペイアウト1.9倍だと、5回まで追った場合最終的に僅かにマイナスになってしまうので、掛金は2.1倍とします。
- 1回目 1,000円
- 2回目 2,100円
- 3回目 4,410円
- 4回目 9,261円
- 5回目 19,448円
実際にハイローオーストラリアのデモでエントリーしてみます。
デモ口座の場合は100万+5,000円でスタート。
1,000円エントリーで。負け。マーチンスタート
2回目。2,100円でエントリー。
ドロー負け悔しい。
3回目。4,410円でエントリー。
勝ったと思いましたがギリギリ負け。
4回目。
9,261円でエントリー。
負け。
キツイ…
5回目。
19,448円エントリー。勝ち。良し!
勝ったのでまた1,000円スタート。
初回。
勝ち。
また1,000円で勝ち。
1,000円エントリーで負け。
次はマーチン。
2回目。
2,100円エントリー。
負け。
3回目。
4,410円でエントリー。
勝ち。
トータル10回でマーチン込みで全勝。
実際には4勝6敗なので定額1,000円でエントリーしていたら−2,400円と負け越しました。
今回はマーチン込でしたので
初回勝ち2件 +900×2
5回目勝ち1件 +732
3回目勝ち1件 +869
トータル+3,401円でした。
バイナリーオプションでマーチンをする場合の掛け金調整とは
なぜなら、バイナリーオプションではペイアウト率が2倍ではないからだ。
掛け金も単純に2倍計算していくと、4回目で勝ってもマイナスになってしまいます。
1,000円エントリー×マーチン2.1倍掛け×ペイアウト率1.9倍とすると
このようになります。
マーチンをする際の掛け金は2.1倍が相応しい倍率ということがわかりましたね。
5回までの負けを想定した場合、最大で累計36,219円のエントリー資金が必要になるので、36,219円の10倍とすると約36万。
今回のルールを守る場合は、資金36万あってはじめて1,000円エントリーができることになります。
マーチン計算機を使って掛け金を調整する
マーチンでの掛け金は負けたら次は2.1倍と徐々に大きくなっていきます。
下記のサイトでバイナリーオプション専用のマーチン計算できます。
使用してください。
使い方は次のことを入力するだけ!
- 初回掛金
- マーチン倍率
- ペイアウト率
自分で細かく計算しなくても、一瞬で計算してくれるので手間が省けますね。
掛け金、倍率、ペイアウト率を好きなように設定できる非常に便利な計算機サイトです。
マーチンゲールにおける損益分岐点とは?
5回連続して負ける可能性はたったの3%で、勝率は96.875%です
単純に勝率が50%で計算するとこうなります。
- 1回目 50%
- 2回目 25%
- 3回目 12.5%
- 4回目 6.25%
- 5回目 3.125%
例えば、100回エントリーした場合、約97回勝ち、約3回の負けと言うことですね。
「勝率97%なら、なんだ楽勝じゃん!」
と感じるでしょう?
しかし、上の図で説明してありますがマーチン1セットで負けた場合、「−36,000円」となります。
スタートは1,000円なのにマーチン1セット負けで−36,000円。
実に36倍の損失に耐えなければならないという現実が突きつけられます。
しかし!
5回中1回でも勝てば1勝ちでマイナスはなくなります。
バイナリーオプションでのマーチンゲールが危険な理由
バイナリーオプションでマーチンが危険な理由は6つあります。
- 負ける確率が圧倒的に高い
- 期待値という概念が機能しなくなる
- メンタルに大きく影響する
- 連敗で心が折れる場合がある
- 口座によってマーチンが禁止されている
- 特にマーチンの自動売買ツールは危険
それぞれについて詳しく解説していきまので、マーチンが非常にリスクのある手法ということを理解しましょう。
負ける確率が圧倒的に高い
バイナリーオプションで取引をしていれば5連勝も5連敗も理論上同じ確率で起こります。
「5連敗とかしないだろ。笑」
初心者の方は思いますよね。
残念ながら、5連敗は普通にあり得ます。
それぞれ1回1回の勝率は50%に過ぎません。
しかし、マーチン手法というのは、負ける度に掛金がどんどん掛金は増えていきますが、利益は少しずつ減っていきます
先ほどの図ですが、初回は900円の利益ですが、5回目になると732円と減っているのがわかります。
しかもマーチンで5回負けの場合は−36,000円ですが、1,000円エントリーで5連勝した場合は4,500円の利益です。
マーチンゲールシミュレーション表
今回の条件でシミュレーションしてみました。
こちらにリンクをはっておきますのでコピーして使用してください
期待値という概念が機能しなくなる
バイナリーオプションに限らず、投資というのは期待値を追うものです。
しかし、マーチンを行うことでその期待値が崩れます。
例えば、1,000円でペイアウト率1.9倍だとすると一回の利益が900円になります。
しかし、上記の図でマーチン5回目の場合
36,219円に対して732円の利益と大幅にリスクが増えます。
1勝の利益が、1,000円で900円の場合と36,219円で732円の利益が入り乱れるので、期待値が機能しなくなります。
期待値とは?
よく勝率とごちゃまぜにされますが、まったく別のものです
勝率はトレードに勝つ確率で期待値は得られる金額です。
1回1,000円エントリーで考えると
①勝率が90%で期待値が400円のトレード
②勝率が70%で期待値が900円のトレード
①利益が+2,600円
②利益が+3,300円
結果的には②の方が利益がでます。
くれぐれも同じに捉えないようにしてください。
メンタルに大きく影響する
マーチンはメンタルが崩れる可能性が非常に大きいです。
なぜなら、
◎いつ勝てるかわからない勝率です。
◎その中で、エントリー金額はどんどん増えていきます。
◎不安定なトレード状況に陥ってしまいます
◎メンタルが崩れると正常な判断ができなくなります。
そうなるとなんてことない1回の負けから総崩れになり一気に資金を失う場合があります。
連敗で心が折れる場合がある
マーチン1セットは4回は負ける手法なので、負け続けることで途中で諦めてしまうケースも多くあります。
トレードを辞めてしまったり、投げやりになって資金全部掛けなどのギャンブルトレードになってしまうこともあります。
口座によってマーチンが禁止されている
利用規約や禁止事項に直接記載がある業者はあまりありません。
しかし、取引上限額を決めている業者はマーチン法が禁止になっている場合が多いです。
そもそも、マーチン法は負けたら倍掛けをしていく方法なので、開始の資金が多ければ多いほど掛金は膨らんでいきます。
ハイローオーストラリアの場合は取引上限額が20万となってますので、それ以上の金額でエントリーできません。
特にマーチンの自動売買ツールは危険
「ツールが勝手にやってくれるから、メンタルも関係ないし安心じゃない?」と安易に考えて手をだしてしまうと非常に危険です。
ハイローオーストラリアでも自動売買は禁止していて、口座の強制解約にしっかりと明記されています。
マーチンも禁止されています。
また、自動売買も禁止になっています。
両方を満たす「マーチン使用の自動売買ツール」は危険そのもの。
口座凍結や解約を防ぐためにも使うのはやめましょう。
バイナリーオプションのマーチンに必勝法はある?
ここまでの内容ではマーチンのリスクについての解説ばかりでした。
しかし、正しく行うことでマーチンは有効は手法となります。
マーチンを有効使うための必勝ポイントを3つご紹介します。
- 膨大な資金力があれば勝率は高くなる
- テクニカル分析と組み合わせる
- 自分で決めたルールを守る
この3つをしっかりと守ることができれば、マーチン法を使ってトレードを優位に進めつことができます。
勝ち越すことができるようになりますので、しっかりと頭に叩き込んでください。
膨大な資金力があれば勝率は高くなる
マーチン法を使うと1回の負けで大きな損失がでます。
資金が少ないと何度もマーチン法ができずに負け越すことが多くなりますね。
マーチンは1セットの負けで資金がなくなり後がない状況に追い込まれます。
その時に資金に余裕があれば、多少負けても精神的なダメージは無くなりますよね。
例えば、資金20万の人と100万の人では、負けた時のメンタルが違います。
◎膨大な資金力があった場合のシミュレーションも追加しましょう。
①今回の場合、1セット負けで約36000円マイナスになります。
②資金20万で−36,000円の場合、残金164,000円となり20%の損失
③資金100万で−36,000円の場合、残金は964,000円となり4%の損失です。
④資金20万の人は5セットで資金が底を付きますが、資金100万の人は27セットまでできます。
当然、挑戦できる回数が多い方が勝率は上がるので、膨大な資金をしっかりと用意しましょう。
テクニカル分析と組み合わせる
バイナリーオプションはエントリーの根拠を持つ必要があります。
単純勝率50%よりも可能な限り勝率を上げるのがテクニカル分析です。
例えば、テクニカル分析で勝率を80%まで引き揚げた場合。
- 1回目負ける確率が20%
- 2回目はその20%のうちの20%なので負ける確率は4%
- 3回目はその4%のうちの20%なので0.8%
- 3回目で負ける確率を1%以下まで下げることが可能になります。
しっかりと知識をつけ攻略していきましょう。
自分で決めたルールを守る
なぜなら、マーチンというのは、負ければ負けるだけ掛け金が増えていきます。
ルールを決めずに勝てるまでマーチンを繰り返した場合、掛け金がとんでもない金額になってしまうので、通常の精神状態を保てなくなります。
今回は5回1セットとしてますが、2回だけでも3回でだけでもいいでしょう。
自分で決めたルールを守ことで、安定した勝利につながります。
バイナリーオプションのマーチンで負ける人の特徴
負ける人の特徴は以下の3つが挙げられます。
- 経済的に余裕がない人
- 軽い気持ちで実践している人
- 1回の勝ち負けに一喜一憂する人
それぞれ詳しく解説していきます。
経済的に余裕がない人
上記で説明してありますが、今回のルールでは最低36万あって1000円エントリーでスタートできることになります。
10万程度の資金では、1セット負けでいきなり40%の損失になってしまいます。
たったの900円の利益のために資金の40%を失うことはできません。
マーチン手法を取るには経済的に余裕がないと負ける可能性が高いです。
軽い気持ちで実践している人
マーチンは負けると掛け金が倍額していくので、軽い気持ちでエントリーしているとあっという間に資金が底をつきます。
「勝率は50%だからどこかで勝つだろ〜」
「負けたらマーチンで追えばいいや〜」
と思って勝てるようだったら誰でも勝ってます。
実際にシュミレーション表で見るとわかるように、マーチンでちょっと連敗しただけであっという間に資金を失います。
マーチンを行う際には慎重にしましょう。
1回の勝ち負けに一喜一憂する人
バイナリーオプションでは、勝ちが続くことや負け続くこともあります。
その中には、5連敗する日や10連勝する日もあるでしょう。
1回の勝ち負けでメンタルを左右されているならばギャンブル思考になっています。
1回負けたくらいでマーチン法を使うようでは勝てるようになりません。
まとめ:バイナリーのマーチンは危険性を正しく理解して行うのがおすすめ
今回はバイナリーオプションでのマーチンゲール法に関して説明してきました。
この記事では
- マーチンの仕組み
- マーチンのリスク
- マーチンで勝つための方法
- 負ける人の特徴
について解説しました。
マーチンは、非常にリスクが高いので安易に手をださない方がいいです。
しかし、正しく活用すれば有効な手法にであることも確認できました。
マーチンをする際は勝つ為の方法をしっかり取り入れて充分に注意して行いましょう。
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