バイナリーオプションにて、一目均衡表の雲のみで攻略するシンプル手法をご紹介します!
とはいえ「ちょっと信じられない…」「そもそも雲が分からない」という方も多いかもしれません。
当記事は、バイナリーオプション初心者から、一目均衡表を挫折した人まで”一目均衡表がわかる”をテーマにしています。
- 一目均衡表の導入方法
- 一目均衡表の見方
- 一目均衡表の雲のみで勝つ!シンプルトレード方法
- 一目均衡表の基本が身につく
- 雲でエントリーできるようになる
- 一目均衡表でトレンドの方向性を素早くキャッチできる
- 一目均衡表でさらに細かい分析ができるようになる
一目均衡表の基礎から応用まで、幅広いニーズにお応えします!
バイナリーオプションにおける一目均衡表の使い方を解説
まずは、バイナリーオプションにおける一目均衡表の使い方をマスターしましょう。
- 設定方法
- 一目均衡表のそれぞれの指標の見方
設定方法は、バイナリーオプションと相性が良いMT4を例にしています。
設定方法
MT4の設定手順
- 画面左上「抽入」をクリック
- 「インジケーター」を選択
- 「トレンド」を選択
- 「Ichimoku Kinko Hyo」を選択
1~4までを完了すると、自動でパラメーター設定の画面が開きます。
パラメーター(数値の設定画面)は、初期設定の数値そのままで使用します。
※転換線→9 基準線→26 先行スパン→52
一目均衡表の各指標の見方を全て解説
一目均衡表の各指標の見方を全て解説していきます。
複雑な見た目ですが、一つ一つ見ていくと難しくはありません。
- 転換線
- 基準線
- 先行スパン1
- 先行スパン2
- 遅行スパン
転換線
上のチャートの赤の線が転換線です。
転換線は、短期間の動きを示しています。
9日移動平均線と動きが似ています。
直近9日間の最高値+最安値÷2(9日間の中心値)
- 転換線がローソク足の下にあり、上を向いている→上昇トレンド
- 転換線がローソク足の上にあり、下を向いている→下降トレンド
※次に説明する基準線との関係でトレンド発生とトレンドの転換を分析します。
- 転換線が基準線を下から上に抜ける(ゴールデンクロス・好転)→上昇トレンド
- 転換線が基準線を上から下に抜ける(デットクロス・逆転)→下降トレンド
基準線
上のチャートの黄緑色の線が基準線です。
26日移動平均線と動きが似ています。
直近26日間の最高値+最安値÷2(26日間の中心値)
- 基準線が上向き→上昇トレンド、下向き→下降トレンド
- ローソク足が基準線の上にある時→強気相場(上昇)、下にある時→弱気相場(下降)
- 基準線が上向きの時、転換線が基準線の下から上へ抜ける(ゴールデンクロス・好転)→上昇トレンド発生
- 基準線が下向きの時、転換線が基準線の上から下へ抜ける(デッドクロス・逆転)→下降トレンド発生
先行スパン1
上のチャートの赤い線が先行スパン1です。
そして、雲を形成する2本の線の一つです。
転換値+基準値÷2→26日先に表示
- 基本的に上昇相場の先行スパン1は雲の上限を形成、下降相場の先行スパン1は雲の下限を形成
- 上昇相場でも先行スパン1が雲の下限を形成しているとき上昇力は弱い
- 下落相場で先行スパン1が雲の上限を形成しているときの下落圧力は弱い
先行スパン2
上のチャートの青い線が先行スパン2です。
先行スパン1と共に雲を形成する2本の線の一つです。
直近52日間の最高値+最安値÷2→26日先に表示
- 基本的に上昇相場の先行スパン2は雲の下限を形成、下降相場の先行スパン2は雲の上限を形成
- 上昇相場で先行スパン2が雲の上限を形成しているとき上昇力は弱い
- 下落相場で先行スパン2が雲の下限を形成しているときの下落圧力は弱い
遅行スパン
上のチャートのピンク色の線が遅行スパンです。
遅行スパンは、過去の動きをもとにトレンドの転換を予測する線です。
当日の終値を26日前にさかのぼって表示
- 遅行スパンがローソク足の下から上に移動→上昇トレンドに転換(好転)
- 遅行スパンがローソク足の上から下に移動→下降トレンドに転換(逆転)
トレンド発生中、ローソク足から遅行スパンが大きく離れたら一旦値が戻ってくる可能性が高くなります。
そして、遅行スパンがローソク足に近づくとトレンド転換も近いと予測できます。
(逆のパターンを「三役逆転」と呼びます。三役逆転は、強い下降シグナルとなります)
雲
雲は先行スパン1と先行スパン2のラインを囲み構成されています。
上の画像では先行スパン1が上にある雲(上昇雲)が薄い赤、先行スパン2が上にある雲(下降雲)が薄い青で色分けされています。
先行スパン1と先行スパン2の間の領域
- ローソク足が雲の上なら上昇トレンド、雲の下なら下降トレンド
- 雲の厚さは抵抗力の強さを表す。厚い雲がある時はトレンドが続く可能性が高い
- 薄い雲がある時はトレンドが変わりやすい。レンジ相場である場合も多い
- 先行スパン1と2が交差すると雲に”ねじれ”が起こる。ねじれは相場の転換を表す
- ローソク足が雲の中で推移している場合は、もみ合いになりやすい
一目均衡表の雲のみを用いたシンプルトレード手法
当記事のメインテーマ、雲のみを用いたシンプルなトレード手法を説明します。
※分かりやすく一目均衡表の雲のみを表示しています。
●MT4で雲のみを表示する方法
- MT4左上のチャートを選択
- 表示中のインディケータをクリック
- 「Ichimoku Kinko Hyo」を選択→編集をクリック
色の設定画面が表示されますので、雲以外の転換線・基準線・遅行スパンの色を「None」に変更します。
設定が完了したらOKボタンをクリックしてください。
雲だけの一目均衡表の完成です。
見た目スッキリしました。
では、実際に雲を使ったエントリー方法を解説します。
雲の位置を確認してエントリー
バイナリーオプションの雲のエントリー方法は、雲の位置で決まります!
バイナリーオプションは、トレンド相場ではトレンドの方向に従ってトレードするのが鉄則です。
つまり、バイナリーオプションの雲の位置を使ったエントリー方法は次の3つになります。
- ローソク足チャートが雲より上にある→上昇トレンド→Highエントリー
- ローソク足チャートが雲より下にある→下降トレンド→Lowエントリー
- ローソク足チャートが雲の間にある→レンジ→タイミングを計り、High・Lowエントリー
転換ポイントは、雲が切り替わる時に現れる”ねじれ”が現れた場所になります。
●エントリー例
- ローソク足が下から上に雲を抜ける→上昇トレンド発生→Highエントリー
- 上昇トレンド中のローソク足が一旦下がり雲に近づく→再び陽線が現れ上昇→Highエントリー(この時”ねじれ”もあればトレンド転換の根拠が増します。さらに上昇が加速するとよそうできます)
- ローソク足が雲から大きく離れて横に動き出したら天井の可能性有(戻りを警戒)、雲へ向かう陰線が現れる→Lowエントリー
- ローソク足が上から下に雲を抜けて下降→雲のねじれが発生→下降トレンドへの転換→Lowエントリー
- 下降トレンド中のローソク足が雲の近くまで戻る→戻った後再び陰線が現れ下降→Lowエントリー
雲の位置でHighとLowどちらを狙えばいいのか明確なので、迷いなくトレードできるメリットがあります。後はタイミングよくエントリーしましょう。
厚い雲に触れたらエントリー
ローソク足が厚い雲に触れたら、雲からの反発を見てエントリーします。
雲の見方の項でもご説明したように、雲は抵抗帯です。
厚い雲があると雲の抵抗により、ローソク足は高い確率で雲の外に押し戻されます。
バイナリーオプションでは、この反発のタイミングを狙ってエントリーすると勝てる可能性が高くなります。
- 厚い雲→抵抗力が強く反転しにくい→トレンドの方向に反発
- 薄い雲→抵抗力が弱くローソク足が雲を抜けて反転しやすい→トレンドが変わる可能性有
厚い雲の場合のエントリー方向は、トレンドの方向なので、順張りが基本です。
●エントリー例
- 上昇トレンド中、一旦値を戻しローソク足は雲に触れています。雲の抵抗で再び上昇し始めたらHighエントリーします
薄い雲を抜けたらエントリー
薄い雲を抜けたら、動きが加速するタイミングでエントリーします。
つまり、薄い雲を抜けたらトレード方法は、逆張り狙いです。
●エントリー例
- 雲が次第に薄くなる→ローソク足が薄い雲を上から下に抜ける→陰線が連続で現れたポイントでLowエントリー
一目均衡表の雲以外の指標を使ったエントリー方法
一目均衡表の雲以外の指標を使ったエントリー方法をご説明します。
- 転換線と基準線を使ったエントリー
- 遅行スパンを使ったエントリー
転換線と基準線を使ったエントリー
転換線と基準線の使い方は、移動平均線の短期線・中長期線の関係性に似ています。
転換線は短期線、基準線は中長期線の役割をします。
●エントリー例
- 上画像左から、上昇トレンド発生と上昇トレンド中にゴールデンクロスが3箇所出ています。それぞれゴールデンクロスが現れた次のローソク足(陽線)でHighエントリーします。
- 画面右側、ローソク足が雲に向かい下がる所とローソク足が雲を抜ける少し前にデットクロスが2か所出ています。それぞれデットクロスが現れた次のローソク足(陰線)でLowエントリーします。
遅行スパンを使ったエントリー
遅行スパンを使ったエントリー方法は、ローソク足との距離やローソク足との位置で決定します。
●エントリー例
- 遅行スパンがローソク足を下回る(好転)→Lowエントリー
- 遅行スパンがローソク足を上回る(逆転)→Highエントリー
一目均衡表と他インジケーターを組み合わせたエントリー方法
次は応用編です。
一目均衡表と他インジケーターを組み合わせたエントリー方法をご紹介します!
- 一目均衡表とボリンジャーバンド(トレンド相場・レンジ相場におすすめ)
- 一目均衡表とMACD(トレンド相場におすすめ)
- 一目均衡表とストキャスティクス(レンジ相場におすすめ)
一目均衡表とボリンジャーバンドを組み合わせたエントリー方法
一目均衡表とボリンジャーバンドを組み合わせたエントリー方法は、主に一目均衡表でのゴールデンクロス・デットクロス、ボリンジャーバンドの±2σからの反転を使い行います。
ボリンジャーバンドの外側のラインは±2σを使用します。
(バンドの上のラインが+2σ、下のラインが-2σです)
ボリンジャーバンドは±2σ以内に9割以上の確率でローソク足が収まるという特徴があります。
レンジ相場に突入すると±2σがエントリーポイントとして活躍します。
●エントリー例
上の画像「High」でHighエントリー、「Low」でLowエントリーでトレードします。
- 転換線と基準線のデットクロス【一目均衡表】
- 遅行スパンがローソク足を下回る【一目均衡表】
- バンド中央のライン(21日移動平均線)が急激に下を向く【ボリンジャーバンド】
- 下降トレンド中にバンド中央のラインに戻り、再び陰線が現れ下落【ボリンジャーバンド】
- 下降トレンド中に+2σにタッチ【ボリンジャーバンド】
- 転換線と基準線の角度が弱いゴールデンクロスが現れる→バンドの幅が狭くなる→レンジ相場転換を確認→+2σタッチでLowエントリー(逆張り) 【一目均衡表】【ボリンジャーバンド】
- レンジ相場を確認→-2σにタッチでHighエントリー(逆張り)【ボリンジャーバンド】
一目均衡表とMACDを組み合わせたエントリー方法
一目均衡表とMACDを組み合わせたエントリー方法は、実際より早くシグナルが現れるMACDで、より早く正確なポイントで行います。
一目均衡表のシグナルも合わせて確認し、強い根拠を持ってエントリーしていきます。
●エントリー例
上の画像「High」でHighエントリー、「Low」でLowエントリーでトレードします。
- MACDでゴールデンクロス(MACDがシグナルラインを下から上に抜ける)を確認→一目均衡表の基準線の向きやゴールデンクロス、雲を上に抜けたポイントでエントリー
- MACDでデットクロス(MACDがシグナルラインを上から下に抜ける)を確認→一目均衡表の基準線の向きやゴールデンクロス、雲を下に抜けたポイントでエントリー
0ラインを越えるゴールデンクロスとデットクロスは、通常よりも確率が高いシグナルと判断します。
MACDについてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
バイナリーオプションをMACDで完全攻略!初心者でも今日から使える具体的エントリーポイント3選!
一目均衡表とストキャスティクスを組み合わせたエントリー方法
一目均衡表とストキャスティクスを組み合わせたエントリー方法は、一目均衡表でレンジ相場を把握→ストキャスティクスでタイミングを計りエントリーを繰り返します。
一日に何度もエントリーするバイナリーオプショントレーダーにおすすめの組み合わせです。
●エントリー例
最初に一目均衡表でレンジ相場を確認します。
- 基準線がほぼ平行に動いている
- 雲が薄くローソク足を挟む位置にある
- 遅行スパンの方向性が定まらない(ローソク足の上下を行ったり来たりしている)
次にストキャスティクスのシグナルでタイミングを計ります。
上の画像「High」でHighエントリー、「Low」でLowエントリーでトレードします。
※上の画像では緑のラインが%K、赤のラインが%Dです。
- ストキャスティクスの70%ラインを%Kが%Dを下に抜けるデットクロス
- ストキャスティクスの30%ラインを%Kが%Dを上に抜けるゴールデンクロス
ストキャスティクスについてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
バイナリーオプションのストキャスティクスを100%使いこなして勝率アップする手法とは?
まとめ
一目均衡表は、雲のみの表示でも高い勝率を実現するインジケーターです。
絵的にもチャートを空に見立てたような個性的なインジケーターで、知れば知るほど魅力的な指標です。
これを機会に一目均衡表を使って、バイナリーオプションの勝率アップを目指しましょう!